SMPを導入する以前の早稲田アカデミーではイベントの申し込みを「昔ながらのやり方」で処理していたという。
椎名晋大郎さん(以下、敬称略)「 「受付から当日対応、事後処理まですべてがアナログでした。受付は電話で、どのイベントに出たいかを聞いたら、Excelに記入。その後本社で集約し、来場見込みを手作業で集計するんです。来場者は入場券をコピー機で印刷し、来場者に郵送。当日も持参された紙のチケットを受け取ってからまた、来場状況をExcelに手入力するという状況でした」
椎名「いまどきWebで申し込んだらメールなどで完結するのが当たり前、という感覚があると思うんですが(笑)。5年ほど前までは、あらゆる作業がアナログな状況でした。
私自身が本社のシステム部門で仕事をし始めた当時、ちょうど、世の中の流れにあわせ、ICTの活用推進をしようということで、様々なプロジェクトが立ち上がったタイミングだったんです。
課題を100以上リストアップし、優先順位をつけることから始めていました。本件は、そのなかでも優先度トップ3に入っていました。」
作業量の多さに加え、正確性や募集効率にも課題があったという。
椎名「手作業ですと、どうしてもお名前の表記が違ったり、参加イベントを間違えたり、ミスが発生してしまいます。 また、入場券を紙で郵送するので、前日にお申し込みいただいた方への入場券の発送対応ができないことから、3日ぐらい前に、締め切らざるを得ない。そこで、機会損失が発生してしまいます。なんとかご希望されるお客様には来場いただきたいのですが、ギリギリまで受付を延長すると、混乱のもとになってしまっていたんです」