富士通の年次イベント「富士通フォーラム」といえば、毎年5月に開催され、東京国際フォーラムで数万名規模を動員する日本のICTソリューションのイベントの草分け的な存在だ。
新型コロナウイルスの感染拡大が始まった2020年の初めにはすでに準備期間に入っていたが、3月にその開催見送りが決定し、オンラインイベントとして実施することが発表された。新たなコンセプト、実施内容、方法が検討され秋の開催が決定したのは緊急事態宣言の後だったという。
中でも重要な変更は、これまでの日本単独開催ではなく、グローバルでの同日開催というもの。日本単独の判断だけではなく、世界各地のリージョンでの調整が必要となり、意思決定には時間がかかった。
そうした状況のなか、コンテンツの制作と、実施のためのシステムの構築が始まった。オンラインイベント実施のためのシステム検討がおこなわれ、申込者情報管理のためのプラットフォームとして、シャノンが採用された。
これまでの富士通フォーラムでも、シャノンを採用してきた実績があったものの、今回の採用では、動画配信基盤との連携、グローバル共通イベントとしてのLook&Feelの統一という点から、他社を推す声もあったという。
「他のシステムも検討しましたが、登録したお客様情報の管理や、社内の営業管理システム との連携を考えて、日本は、やはりシャノンを採用したいと社内に説明をしました」(宮島氏)