堀口氏は、同社の社内システム開発を担う関連会社のルナセンティス情報サービスとソリューションを検討。開発期間とコストを考えれば、独自開発ではなくクラウドサービスを利用すべきと考えた。そして、本件を担当することになったルナセンティス情報サービス販売支援システム部コーポレートウェブシステム課技師の武井真一郎氏は、さっそくインターネットで要件を満たすクラウドサービスを探し始めた。
「シャノンさんは検索結果の上位ですぐに見つけることができました。調べてみると、大手企業への導入実績も豊富だということがわかりました」さらに他社の製品やサービスも探して比較検討する。
「『シャノンマーケティングプラットフォーム』はイベントの運営管理に特化した製品であり、自分たちが求める要件に最も近いことがわかりました」と武井氏。これに対して、他社は「自社の製品は汎用的。セミナーの受付管理にも対応はできる」という説明であったという。そして、選定の最重要要件としたのは、「MyRenesas(マイルネサス)」という顧客認証との連携が容易にできることだった。それにより、既存顧客は登録していたIDとパスワードをセミナーやキャンペーン申込みでそのまま使うことができる。「シャノンマーケティングプラットフォーム」選定の決め手になったのは、まさにこの点であった。
「シャノンさんはAPIを公開しているため、MyRenesasと容易に連携できることが大きかったですね。他社はカスタマイズしなければならず、『特別対応が必要』と言われました」と武井氏は言う。さらに、決定要因について堀口氏は次のように補足する。
「お客さまの個人情報を扱うので、情報セキュリティの管理・運用面での対応内容が気になりました。シャノンさんに問い合わせると、すぐにしっかりしたドキュメントを提出してもらえました。当社の情報セキュリティ担当部門と検討し、これなら安心できると判断しました」