こんにちは、シャノンの村尾です。
マーケティングコンテンツを作成するとき、ターゲットを深く理解するためのペルソナ作成は非常に重要です。
例えば、セミナーの企画を立てるときは、いきなりセミナーの台本を作るわけではなく、視聴していただくターゲットのペルソナ作りから始めると思います。
実は、生成AI(ChatGPT)を活用する際にも、同じ用意ペルソナを作成してからコンテンツの企画を立てたほうが上手くいきます。
この記事では、生成AIを活用して具体的なペルソナを作成するためのプロンプトのコツを紹介します。
ChatGPTを使って、マーケティングコンテンツを作成するのに役立つ具体的なペルソナ作成プロンプトを紹介していますので、マーケティングコンテンツの作成に生成AIを活用したいと考えている方は、ぜひこの記事を参考にしてください。
なお、生成AIのモデルはGPT-4oを想定しています。
生成AIにプロンプトを作成するプロンプトを考えさせる
生成AIを活用して品質の高いコンテンツを作成するためには、ペルソナが重要です。しかし、このペルソナ作成用のプロンプトをしっかり作成しようとすると、非常に手間がかかります。
そこでおすすめしたいのが、ChatGPT自身に、ChatGPTで使用するペルソナ作成プロンプトを考案させる方法です。具体的なプロンプトは、こちらになります。
あなたのタスクは、プロのプロンプトエンジニアとしてペルソナを作成するためのプロンプトを考えることです。
# 実施ステップ
・ プロのプロンプトエンジニアとして、テーマに適切なターゲットを分析するプロンプトを考えてください。# テーマ
・ 休眠顧客の掘り起こしに有効なウェビナーの活用方法が知りたい# 出力形式:
## ターゲットペルソナを作成するためのプロンプト出力:
まず、冒頭に『プロのプロンプトエンジニアです。』というロールプレイを入れます。(最近のモデルではロールプレイを入れなくても良いケースが多いですが、入れても品質が下がることはないので… おまじないの意味も込めて入れています)
テーマ部分は、皆様が作成したいコンテンツのテーマに置き換えてください。
実際の生成結果がこちらです。(返事が長いので動画にしています)
この例では、顧客の属性だけでなく、行動パターンなども考慮したプロンプトを作成していますね。※ 今回の録画以外でも何度か生成して確認しましたが、同様の品質のものが得られています。
生成AIが考えたペルソナ作成プロンプトを実行してペルソナを作成する
前のプロンプトで、ペルソナ作成用のプロンプトが作成できましたので、次はそれを使って実際にペルソナを作成します。
あなたのタスクは、上記のプロンプトを使いペルソナを作成することです。
# 実施ステップ
・ 上記のプロンプトを1つずつ順番に実行してください。
・ ターゲットペルソナを作成してください。# 出力形式:
## ターゲットペルソナ出力:
プロンプトは、「自分で作成したプロンプトを使ってペルソナを作成しなさい」というシンプルな指示です。
結果がこちらです。
一つ前のプロンプトをを使用しているため、こちらでも、属性だけでなく行動パターンなども考慮されています。もちろん、実務で実際のペルソナとして使用する場合は、手直しが必要となります。しかし、修正や赤入れのためのたたき台としては、十分に役立ちそうです。
ペルソナになりきって、自分の課題を分析、施策に期待することをまとめる
ここまでのステップを通じて、生成AIを活用して具体的なペルソナを作成することができました。このペルソナを基に、次はコンテンツの企画を立てていく段階です。しかし、ここで注意が必要なのは、ペルソナの課題設定が甘いと、結果としてコンテンツの企画も甘くなってしまう可能性があるということです。
そのため、先に作成したペルソナを見たときに「課題設定が甘いな……」と感じた場合は、次のプロンプトを活用してください。上記の例でも課題設定が甘かったため、このステップを実施しています。
プロンプトの内容は、ペルソナになりきって自身の痛み(課題)を分析させています。(ちなみに、課題を分析する際は「課題」という言葉よりも「痛み」という言葉の方がうまくいく可能性が高いです)
さらに、今回は最終的にセミナー企画を立てるためにペルソナを活用するので、セミナーに対する期待についても考慮させています。
あなたのタスクはペルソナになりきって、自分の痛みを分析するして、その痛みを解決するセミナーに期待することをまとめることです。
# セミナーのテーマ
・ 休眠顧客の掘り起こしに有効なウェビナーの活用方法が知りたい# 実施ステップ
・ セミナーのテーマを理解してください。
・ ペルソナになりきって、自分の業務分析を実施して特に重要な痛みを3つ選定してください。
・ その業務を解決するためにこのセミナーに期待することをまとめてください。# 制約事項
・ 分析対象の業務はセミナーのテーマに関係しなければなりません。# 出力形式:
## 業務名
### 業務における痛み
### セミナーに期待すること出力:
このプロンプトを入れた結果がこちらです。
まず、ペルソナになりきって業務の痛みを分析し、次にその痛みを踏まえてセミナーに期待する内容をまとめてきています。このレベルなら次のステップに進めそうだと感じました。
作成したペルソナを使って、生成AIでセミナーの企画を立てる
ここまでで、生成AIを使って具体的なペルソナを作成し、そのペルソナの課題をしっかりと把握することができました。こうすることで、ペルソナと課題が明確になり、生成AIがコンテンツ企画を立案する際の質が向上します。
最後のステップは、このペルソナと課題を使ってコンテンツ企画を立案することです。今回はサンプルとして、セミナー企画を立案するためのプロンプトを紹介します。
ここでは、テーマやセミナーに期待する内容を把握させています。さらに、セミナーのテーマに沿った構成を検討するため、適切な専門家を特定し、その専門家のロールプレイを通じてセミナー構成を検討させています。
あなたのタスクはセミナーのテーマ、ペルソナがセミナーに期待することを理解して、セミナーの構成を考えることです。
# 実施ステップ
・ セミナーのテーマを理解してください。
・ ペルソナがこのセミナーに期待することを理解してください。
・ セミナーのテーマから、セミナーの構成を考えるべき専門家を特定してください。
・ 専門家になりきって、セミナーの構成を考えてください。# 制約事項
・ セミナーは全体で1時間を想定してください。# 出力形式:
## セミナー構成出力:
結果がこちらです。
テーマ、ペルソナがセミナーに期待する内容、そして専門家を踏まえてセミナーの構成案を提示します。内容を見ると、実務で使用する際には修正が必要ですが、たたき台としては十分な品質に達していると考えられます。
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セミナー企画など、ゼロから始める業務は初め一歩が非常に大変ですよね。このようなお悩みをお持ちの方は、このプロンプトを活性してください。
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この記事では、ChatGPT(生成AI)を活用し、マーケティングコンテンツ企画に欠かせないペルソナ作成プロンプトと、それを活用した企画プロンプトをご紹介しました。
ここで、CMです。
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