こんにちは。シャノン マーケティング部の安倍です。
日々、マーケティング業務に取り組む中で、「画像」「動画」「ホワイトペーパー」「Webページ」など様々なクリエイティブを制作されていると思いますが、クリエイティブの制作は自身で行う、社内・社外のかたに依頼するなど色々な方法があります。
今回は、「社外のかたに依頼する時(以下、外注)」についてご紹介します。
社外のかたへのクリエイティブ制作を外注されたご経験があるかたは、いざ初稿を確認すると「そもそもの方向性が違う」「修正指示が一度で伝わらない…何回、修正を繰り返すんだ!」など、期待とのギャップを感じたことありませんか。私も幾度となく経験があるのですが、こちらは「外注する先の選定基準を見直す」「依頼の仕方を変える」ことでギャップが起きることが大幅に減らすことができましたので、今回は「広告画像」「動画」の2点を例に、外注をする際のポイントをご紹介します。
シャノンは、顧客獲得から引き上げ、商談まで一元管理できる統合型プラットフォームであるMAやイベントの運営管理の効率化・最適化ができるシステムなどを提供して、企業のマーケティング活動を支援しています。
外注する時は解決したい要素にあった外注先を探す
まず、クリエイティブの外注先についてです。外注先は、企業、フリーランスなど現在は無数の中から選んでお願いすることができます。
その中でどういったかたを探すべきか?と悩まれるかもしれません。その時はシンプルに「外注で解決したい要素は何か?」で選ぶことをオススメします。
私の経験から、外注で解決したい要素は大きく次の3つだと思います。
- 工数
- デザイン
- デザインディレクション
それぞれの要素でできることは次のとおりです。
- 工数:正確に指示通りに作業してくれる人
- デザイン:提供した情報の中から、伝えたい情報を形にしてくれる人
- デザインディレクション:制作物の意図を汲み取って、伝えたい情報の整理と提案、そこから伝えたい情報を形にしてくれる人
次に、これらの人にお願いする際に必要な情報は次のとおりです。
- 工数:マニュアル、相手に考える余白のない手順と作業するための素材
- デザイン:企画書と参考書
- デザインディレクション:アウトプットイメージの方向性や、本作業で解決したい課題の共有
これらを読んでもらうと分かるとおり、解決したい要素によって、こちらから提供する情報の質と量が変わり、下に行けば行くほど高度な業務となるので費用も高くなる傾向があります。
たとえば、ただアウトプットをつくるだけでなく、最善な方法まで提案をしてほしい場合はディレクションが必要になるので、デザイナーにお願いしたくともそこまでのスキルを持つかたは極めて少数です。そのため、ディレクションができるディレクターが必要ですが、こちらもレベルによっては案件の進行管理しかできないかたも多くいます。
ぜひ、この辺りを踏まえてどのようなスキルを持ったかたに外注すべきか参考にしていただければと思います。
画像、動画制作依頼のよくあるお悩み
外注先の選び方についてご紹介した次は、いよいよ依頼する時の方法についてご紹介したいと思います。
広告画像制作依頼時のよくあるお悩み
色々な施策で使われる画像ですが、今回は資料ダウンロードを誘導するためのLP用の広告画像の制作依頼を例にご紹介します。
広告画像を制作依頼して、できあがった画像を確認する際に次のようなお悩みを抱えたことはありませんか?
- 製品や会社に対する理解がない
- 入れてほしい要素が入っていない
- ブランドイメージにトンマナが合わない
実は、これらのお悩みは依頼する時の情報提供で、大幅に減らすことができます。
広告画像制作依頼時の流れ
続いては、依頼する時に情報提供する内容を紹介します。
まず、依頼する時にどのような素材が揃っているかですが、一般的に広告画像の依頼をするのは、資料請求を誘導するためのLPでのバナー画像制作は資料やLPができてからになることが多いです。
そのため、広告画像を作るタイミングには以下のような素材が揃っています。
- 広告画像を作るための素材
- 企画書
- ダウンロード用資料
- LP
上記素材をもとに、私が広告画像の依頼時に添付した指示書の1ページがこちらです。
制作スケジュールや予算感などは別ページにまとめているので、そういった情報は掲載していません。
こちらで重視しているポイントは2点です。
- アウトプットのイメージを共有する
- 入れてほしい素材を漏れなく伝える
アウトプットのイメージを伝える際には、近づけたいイメージのバナー画像を数点「どういうところがいいと思うか」の一言を添えて添付したページも用意しています。このケースでは、オンラインMTGの中で参考画像を共有しながら、テキストや画像の中でどういった意図を出したいのかなど補足情報を伝え、外注のかたに提案してもらう範囲と絶対に守ってもらう内容を確認しました。
指示書の画像が見づらい方向けに、資料には以下のような要素を記載しています。
<依頼資料の掲載内容>
- 画像イメージ
- 構成案の手書き
- 参考とする画像の添付(具体的なモノがある場合は)
- 使用してほしいカラー(イメージカラー)
- シャノンだとロゴの青とオレンジをそれぞれシャノンブルー、シャノンオレンジと呼び、決まったカラーコードを使っていますので、そちらを指定しました。
- バナーのサイズ
- サイズ1種類の場合の例
- 縦 〇px × 横 〇px
- 複数サイズある場合の例
- 横長(4:3): 横400px , 200pxの2種
- 正方形(1:1):横600px , 200pxの2種
- サイズ1種類の場合の例
- バナーの要素
- テキスト(入れたい文言すべて。優先順が分かるように)
- CTA(ある場合)
- ロゴ
- 画像やイラスト(商品画像や人物など)
- デザインの参考(トンマナ)※今回の資料では別ページのため
- デザインの雰囲気を伝える
- 近づけたい、参考にしたいバナー画像+写真のどういうところがいいかをテキストで補足
- 参考画像と参考テキストの一例
- 「シズル感のある焼いたお肉の写真」←シズル感出したい
- 「営業マンが握手している写真」←商談から連想できるイメージ入れたい
- デザインの雰囲気を伝える
こういった情報を資料にまとめて伝えることで、「CTAボタンがないんだけど!」「ここのテキストは変えないでって言ったのに…」「今回のは配色変えて雰囲気変えたかったのに、いつもの配色じゃん」のような行き違いが起きる可能性が減ります。
動画制作依頼時のよくあるお悩み
動画を制作依頼して、できあがった動画を確認する際に次のようなお悩みを抱えたことはありませんか?
- お願いしたのと違う雰囲気になっている
- 入れてほしい要素が入っていない
- ブランドイメージにトンマナが合わない
実は、これらのお悩みは依頼する時の情報提供で、大幅に減らすことができます。
動画制作を依頼する時の流れ
続いては、動画制作を依頼する時に情報提供する内容を紹介します。動画にも色々な種類がありますので、今回は3分程度のYouTube動画を依頼する場合で考えます。Youtube動画制作のタスクは、企画 > 台本(絵コンテ) > 撮影 > 編集 > 納品 に分かれますが、今回は「撮影 > 編集 > 納品」を依頼すると想定します。
依頼は台本作成が終わったタイミングなので、次の項目が決まっている状態です。
<動画 撮影依頼時の状況>
- 企画が決まっている
- ターゲット
- 動画による視聴者に求めるアクション
- コンテンツ
- 動画タイトル
- 概要(大筋、テーマ)
- 台本(絵コンテ)
- 動画の全体時間
- 時間ごとの詳細
- セリフ
- 画面
- テロップなど必要な要素
- 動きのイメージ
- 強調したい内容
撮影 > 編集 > 納品 を依頼する際に必要となる台本(絵コンテ)については、以下のような内容で作成しています。
絵コンテで重視しているポイントは2点です。
- 画面イメージからどういった内容を伝えたいかを表現する
- 入れてほしい素材を漏れなく伝える
動画もアウトプットのイメージを伝える際には、近づけたいイメージの動画URLを共有して、どういったところを真似したいかを伝えます。
しかし、アウトプットをどうしていいか思いつかないケースもあるので、その場合は外注するかたに企画の概要を伝えて、「このケースだとこういう動画が近いと思います」など、まずは提案してもらい、その参考動画をもとにアウトプットのイメージを共有していくことをオススメします。
< 絵コンテの構成 >
- カット
- 映像の順番を記載します
- 画面イメージ
- 画面をどういう構成にしてほしいか
- 最低限入れたい要素
- セリフ、動画の動き補足
- セリフ
- 画面の参考になる素材があれば共有
- 必要な要素
- テロップ
- 効果音、BGMなど
- ロゴなど提供素材
- 時間
こういった情報を資料にまとめて伝えることで、「雰囲気が違う!」「ロゴに勝手なアニメーションつけないで!..」「え?伝えてたカット、撮影できてないの?」などの行き違いが起きる可能性がかなり減ります。
まとめ
最後に今回の画像、動画依頼時のポイントをまとめてご紹介します。
<画像、動画依頼時のポイント>
- 解決したい要素にふさわしいスキルを持った外注先を探す
- 依頼する内容を正しく伝えるために必ず資料を用意する
- 外注先とアウトプットイメージがずれないように共有する
シャノンは、顧客獲得から引き上げ、商談まで一元管理できる統合型プラットフォームであるMAやイベントの運営管理の効率化・最適化ができるシステムなどを提供して、企業のマーケティング活動を支援しています。
最後に、シャノンのマーケティングオートメーションでは、データの一元管理による効率的なリード獲得とナーチャリングが可能です。
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